変形性膝関節症の人は、散歩、ハイキング、トレッキングに出かける際、杖を使うことをお勧めします。
歩くことは人間にとって、最も基本的な動作のひとつです。本来、人間は移動する(歩く) 動物です。杖は膝が痛くて歩行がつらい人を助けて、人生を明るくしてくれます。
ここでは、膝痛の時に役立つ杖の選び方と使い方を解説しています。
変形性膝関節症と杖
杖を持つことで、膝にかかる負担を10%程度、軽減できます。
杖は、一般的なステッキ杖、 丁字形杖や折りたたみのできる杖、手指の筋肉が弱くても使える肘で支える夕イプなど、身体の状態によって使ぅものがいくつかありますので、杖を選ぶ際はリハビリの専門家や福祉用具の販売店で相談しましょう。
杖は、握りと柄と石突き(ゴム先)で構成される一本の棒です。石突きは特に滑りにくいことが大切です。
凍りついた路面でも使える釘がついたもの、斜面に沿って曲がるやわらかいゴム先がついたものなど、さまざまな形状があります。摩耗すると滑りやすくなるので滑り止めの溝がなくなったり、片方がすり減ったりしたものは、早めに交換してください。
膝が悪くない中高年にも
なお、杖は膝が悪くない中高年ハイカーにも絶対おすすめです。膝への負担を軽減します。
下りのとき、杖の先が切り株や岩の穴に引っかかったりすると危険ですので、すぐ手放せるように軽く持つのがポイントです。
握り(グリップ)は、上から持つ丁字形とスキーのストック形などがあります。杖のなかで一番大事なのは握りです。握ったときに太すぎたり細すぎたりしないで、違和感のないものを選んでく
ださい。
柄との角度も大切で、小指側のほうがやや高くなっているものが、自然に足より前方に突くことができます。その角度は身体や歩幅などにより異なるので、購入する前に試用させてもらいましよう。
杖の長さは、「気をつけ」の姿勢で腕を垂直に下ろしたとき、手首の位置に杖の「握り」がくるもの(杖をついたときに軽く肘が曲がる程度)を選んでください。
杖を握ったときの長さは、体重をかけるとき適度な位置にこないと使いにくいものです。柄の長さを決めるときには、靴はいつも履いているものを履いて測ります。
ひざ痛での杖の使い方
歩くときは恥ずかしがらずに「おしゃれな気分」で杖をつくことです。
杖には、いくつかの種類があります。ご存じニ本一組の①「松葉杖」のほかに、②「多点杖」(杖の先が 三、四本に広がって支点となり、体重を安定して支えられる。ジュラルミン製など)、③「一本杖(ステッキ)(一般的な杖)、④「ロフストランドクラッチ」(肘で支えるタイプで、腕を固定すカフと呼ばれる支えがついたもの。力のない人に向く)などです。
最も多く使われているのは一本杖
ここでは、最も多く使われている③の一本杖について説明します。
杖は片手で持ち、垂直につくのが基本です。先は滑りにくいゴムがついている製品がおすすめです。しかしゴムは雨で濡れているマンホール上は滑りやすいので要注意です。
最近では100円ショップでも売っています。また室内専用杖やアルミや力ーボン製のしゃれた杖、折りたたみ式で長さを調節できる軽い夕イプの杖、傘のような杖、外国製の一万円以上する高級品など、 数多く出回っています。
次に杖を持ったときの足の運び方です。杖は基本的に「利き腕」で 握りますが、「右膝」が痛い場合は「左手」で、「左膝」が痛ければ 「右手」で握ります。
杖をつく位置は、痛いほうの足が着地する歩幅の地点です。そこに杖が「垂直」になるようについてください。
痛みがきついときは
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杖をつく
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痛いほうの足を着地
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膝が痛くないほうの足を着地
痛みがきついときはこの流れの動作になるようにしましょう。
あまり膝が痛くない人は、杖と痛いほうの足を同時にだして歩いてもOKです。
慣れない人は 歩幅を狭くすることです。
また、人工膝関節置換術後も、杖をつくようにすすめられています。
杖をつくことにより、人エ閲節にかかるストレスを10%程度軽減できます。人工関節が10年もてば良いという人には杖は不要です。
しかし人工関節を20年以上も使いたい人は、ぜひ杖を持って人工膝関節へのストレスを少しでも少なくしてください。
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